一期一会

バーとカフェを経営する私とって、「出会い」はとても大切。それは、私とお客さまとの出会いだけじゃなく、お客さま同士の出会いも。「一期一会」は、茶人の言葉で、今日のこの出会いは次はもうないかもしれない。だからこそ、今日精一杯もてなそう、そんな意味。

昨日、カフェでは珍しくお客さま同士の会話が弾んだ。テーブルに座られた2組のお客さま。些細な物音に反応されたイタリア人ご兄弟が、女性たちの方を振り向いたのをキッカケに、会話が始まった。最初は、英単語がポツリポツリ。少しずつ、色んな質問が飛び交った。京都へご旅行でいらっしゃったみなさま。あまりにも楽しそうなので、思わず「私だったら、今日一緒に観光しませんか?なんて言ってそうだなー」とワクワク。想像は、どんどん広がり、この出会いで恋が始まり、結婚しましたって報告があったりして!(いや、まぁ、これはおいといて。)

それで気付いた。「一期一会」が自分の人生を楽しくしてくれてるんだって!

むやみやたらに他人(ひと)に関わることを警戒される世の中になってきてるけど、バーやカフェでの出会いは、まだまだロマンチック。私も、最近では、バーで恋に落ちるなんてなくなっちゃったんじゃないか!?なんて、諦めていたけど、きっとそれは間違い。自分の目や耳、心をオープンに出来たら、出会いはいーーっぱいある。耳を傾ける、興味を持つ前にシャットダウンしちゃうから、ダメなんですよ。

もちろん男と女のロマンチックな出会いだけじゃなく、ひとの出会いも大好き。会話していると新しいアイデアが出てきたり、知らないことを教えてもらえたり。

とにかく、これらは一期一会の精神、そう!「精一杯」を忘れちゃいけない。ちゃんと聞く!ちゃんと考える!ちゃんと話す!なんとなーく聞いてるだけでは、楽しくない。これは、義務ではなく、私にとっては、私の人生を豊かにしてくれるもの。

毎日楽しくないなー、という方には、特におすすめしたい「一期一会」。してもらうんじゃなくて、する方ね。まずは、目と耳と心をオープンして出掛けましょー!